埼玉医科大学 臨床工学科
iPS細胞や体性幹細胞などの幹細胞の分化を促進させる方法を探究している。具体的には,分化時に力学的刺激・薬剤刺激・光刺激などの様々な刺激を幹細胞に与えている。
上述の分化促進法のメカニズムを明らかにするため,様々な手法を用いて調べている。具体的な分析方法は,顕微鏡観察(明視野観察,蛍光観察),免疫組織学染色,ウェスタンブロッティング,フローサイトメトリー,Polymerase Chain Reaction (PCR)などである。
私たちの研究室では,「細胞の分化」に着目し,効率良く分化させる方法を探し出し,その方法のメカニズムを明らかにする研究を行ってる。また,これらの研究から得られた知見を組織工学の研究に応用することを試みている。
私たちの研究室のモットーは,「20年後の医療に貢献するおもしろい研究」です。
実験では,主に細胞(生き物)を対象としています。生き物が相手ですので,思うような実験結果が得られないことが多々あります。一方,(頻度は非常に少ないですが)予想していなかった驚くような結果が得られることもあります。
このような細胞を用いた実験から生体反応の複雑さ(おもしろさ)を解明し,将来の医療に貢献したいと思っています。
1. 加藤幸恵,岡田ひとみ,樋口怜士,田邊一郎,脇田政嘉 : 伸展刺激が与える筋芽細胞への影響,第5回 智のシンポジウム論文集,p65-66 (2012)
2. 浅見浩平,田邊一郎,脇田政嘉 : 筋芽細胞における伸展刺激による細胞損傷,第7回 智のシンポジウム論文集,p21-22 (2014)